■バイオウォッシュ
加工場に対する環境問題がクローズアップされる中、1988年、セルロース分解酵素(セルラーゼ)を利用する加工法が開発された。酵素→生化学〈つまりバイオ〉からこのネーミングが付けられたと言われている。
セルロースである綿繊維を分解し、その副次的な結果として繊維上の染料を転がり落とすということで当初はストーンウォッシュの補助的な役割であった。その後、レーヨン素材を加工すると余分な毛羽が取れ「ピーチスキン」調の風合いが得られることがわかり、一躍主役の座にのしあがってしまった。